「ハートに火をつけて」はドアーズの大ヒット曲だ。ドアーズといえばジム・モリソンの書く詩とカリスマ性や、ボーカル・オルガン・ドラムスという独特の編成で織り成す独自のサウンドで全世界に衝撃を与え旋風を巻き起こしたのち、人気絶頂のさ中ジムが謎の死を遂げてバンドの短い歴史に幕を下ろした。僕も一時期かなり好きなバンドだった。
このドアーズによるオリジナルの「ハートに火をつけて」は、秋というイメージではなくどちらかといえば蒸し暑い梅雨明け前の初夏みたいな感じなんだが、ホセ・フェリシアーノがカバーした「ハートに火をつけて」はボサノバっぽいアレンジで落ち着いたリズムのバラードで、オリジナルとは全く印象が違う秋を感じさせる曲だ。この曲を子守唄代わりに夜寝る前に掛けていた頃もあったなあ。