じじーぽぴゅぽぴゅ「渋谷陽一」の中で
「デイヴ・リー・ロスが裸で逆さでぶら下がっている表紙をめくれば」
という1節がある。
当時デイヴ・リー・ロスはソロ活動でエンタメ路線に走り出し「カリフォルニア・ガールズ」のカバーでリヴァイバル・ヒットを飛ばしたが、このロスがヴォーカリストとして在籍していたのがヴァン・ヘイレンだった。
僕が初めてヴァン・ヘイレンの曲を耳にしたのはデビュー・ヒット曲の「You Really Got Me」。オリジナルのキンクスのヴァージョンは聴いたことがなかったというのもあって、この曲はヴァン・ヘイレンの曲であるという印象が強い。そしてヴァン・ヘイレンのヴァージョンの方が圧倒的にキャッチーでわかりやすく、やたら渋すぎるキンクスのオリジナル・ヴァージョンとはぜんぜん印象が違う。
エディ・ヴァン・ヘイレンの早弾きが当時の最先端を行く感じだったし、しかも曲の解釈が大衆向け。技術もセンスも天才だったんだと思う。
このギターとあのヴォーカルがいれば、そりゃあロック史上屈指の強力バンドになるわさ。