美容院に行って来た。ほぼ三ヶ月ぶりだ。
そういえば髪を染めたことも今年僕に起きた大きな出来事のひとつだ。何しろ人生初の髪染めが今年の二月だったから。
昭和に生まれ育った僕はお洒落をしないことが美徳として言い聞かされていた。
「ボロは着てても心は錦」ってやつだ。
あとは、天から授かった自分自身の肉体に手を加えることに拒否感があった。自然がいちばんだって思ってた。
さて、実際髪を染めてみて、自分の髪が染まることに慣れてしまったら、感じ方が変わった。髪の毛が伸び始めると染まった部分とそうでない部分が分かれてきて、白髪と赤茶けた色が混ざったまだらで小汚い感じになってしまい、周りのそういう人間を見てきてかっこよくないなあと思っていた。しかしいざ自分自身がそうなってしまうと、いろんな色が混ざった髪の毛が気にならなくなってしまった。紫が混ざろうと金色が混ざろうと、悪くないじゃんと思うようになってしまった。
慣れというのは恐ろしい。というよりも生活習慣が人の価値観や感じ方に与える影響ってもの凄いなあと痛感した。
さて、美容院から帰ってきた当日の写真だ。ちょっとブライアン・フェリーみたいじゃないか?

垂れ下がった前髪と白いワイシャツがブライアン・フェリーだろ?