この頃、イギリスで人気を博てからアメリカに上陸して全米の音楽シーンでも大成功を収めるUK発のミュージシャンが次々に現れた。そしてマスコミは「ブリティッシュ・インヴェイジョン」と呼んだ。
そんな当時のUKポップス界のスーパースターが「飢餓に苦しむアフリカの人々を救おう!」という目的のために集まったチャリティー・プロジェクトがBAND AIDだった。
レーベルの垣根を越えて大物達がまたぞろ集まってレコードを録音するというのが当時の常識では考えられないことだった。
また、著名なミュージシャンがチャリティーのために集まって1曲作って音源を録音し映像を撮影しチャリティーイベントも行なうという一連のプロジェクトをひとつのパッケージとして行なった初めての例だった。
そして当時はまだ家庭用ビデオレコーダーが全く一般的ではなかったため、多くの家庭にはビデオレコーダーが無かった。もちろん僕の家にも無かった。
だから、僕はこの豪華絢爛な映像を見たくてテレビ番組で掛かるのを何日も待った。Youtubeで見たいときにいつでも見れる今の人たちには想像すらできない環境だ。
そんなことまで思い出してしまったな。
しかし、これはほんといい曲だ。あれから36年も経った今でも、感動的なビデオだ。