この歌手の名前と曲名は、一度は耳にしたことがあると思う。
ビリー・ホリデイも「奇妙な果実」という曲ももの凄く有名な曲なんだけど、そのわりにはメディアではあまり流れない。というか流れているのをほとんど聴いたことがない。
理由はたぶん、あまりに悲惨な曲だから。
「奇妙な果実」とは、ポプラの木にぶら下がっている黒人の死体のこと。
公民権運動が始まるもっと前に人種差別が激しかったアメリカ南部で、
黒人達はあたりまえにリンチされて殺されて死体が木にぶら下げられていた。
「奇妙な果実」は当時の状況が歌われ、1939年に発表された。
昨日の投稿で、僕は「新形コロナウイルスが消えれば平和が戻る」みたいな事を書いたけど、とても表層的な表し方をしてしまった。
新形コロナで奪われた平和・・・・例えばここ日本で普通に仕事をして普通に日常生活を過ごして平穏な日々を送っていた多くの人々が、突然命の危険に晒される状況になった混乱下の今の状況がそうだ。
確かに新型コロナウイルスが消えれば多くの平穏に暮らしている普通の人々には元の生活が戻る。
でも、いつも戦乱の中にあるアフリカは?中東は?圧制の下で多くの民が苦しむ国々では?
先進国のアメリカでさえ、未だに人種差別が根強いからこそのBlack Lives Matter運動だ。
新型コロナウイルスが消えたら平和が戻ってくるという事は、もともと平和の中に暮らしているって事だ。
なんて有難いんだろう。
幸運すぎて神に感謝するしかない。マジでね。