慌てて掛かりつけ病院まで車で戻った。外来受付で症状を話し、問診票に書き込んだ。
2,3分後に病院出入り口の外に出るように言われて、フェイスシールドと薄いビニールの防護コートを着た受付女性が再び現れて、さらに詳しく症状を聞かれてから、車を駐車場ではない別の場所に移動することと、車の中で次の連絡を待ってもらうように言われ、携帯番号を聞かれた。
トイレに行きたくてしょうがなかったのでトイレについて聞かれたら、「外のトイレを使ってください」と言われた。
僕は駐車場敷地内を探したが、トイレらしきものは見当たらなかった。急いで車を走らせたり病院に行ったり帰ったりでトイレに行きたくて仕方なかったので、僕は病院の自動ドアが開いた向こうに立って外から「あのートイレが」と院内に声をかけたら、いつもは優しい笑顔で応対しているよく見るさっきとは別の受付女性が鬼のような形相で飛び出してきた。「もう少し待ってください!」
コロナ差別の実態を垣間見た。
5分くらい経ってから別の男性スタッフが別棟の入り口すぐの1階トイレを使うように言われた。
僕は用を足した。