昔はピンと来なかったけど今ならすっと入って来るっていう曲が結構ある。
ディオンヌ・ワーウィック「ハートブレイカー」も僕にとってそんなひとつだ。
この当時はビージーズが第三期黄金時代を迎えていた。そしてそのブレイクの大きさがとてつもなかった。
まずは映画「サタデー・ナイト・フィーバー」挿入曲が全世界中で大ヒットを記録した。、
その四年後にビージーズの中心メンバーであるバリー・ギブが作詞・作曲・プロデュースした大物歌手への提供曲が立て続けに大ヒットを飛ばした。バーブラ・ストライサンドやドリー・パートン& ケニー・ロジャース 、そしてディオンヌ・ワーウィック。
これら提供曲を通して言えることが、意外に凝ったメロディー展開をしていることだ。転調が多いしメロディーの流れがありきたりではなかった。
そのため当時20歳くらいの僕にとってはわかりにくく魅力を感じなかった。
それから年を経た2021年に久しぶりにディオンヌ・ワーウィック「ハートブレイカー」を聴いてみたら、すごくピンと来てしまった。
ポップスが時を経て変化を続け、こういうメロディー展開はもはや当たり前というかクラシックとなってしまったという事なんだろうね。