先々週は池江璃花子さんがおそらく史上初の白血病を克服してのオリンピック代表入りを果たし、先週は桜花賞でソダシという史上初白毛のクラシックホースが誕生し、翌日は松山英樹選手がアジア人として史上初のマスターズ制覇を成し遂げ、そして今週は横山典弘ジョッキーの三男武史がキャリア5年目にして自身初となるクラシック／G1初勝利を挙げた。
不思議に世相と競馬は繋がるものだ。馬券を買っていた頃は僕もそういう買い方をし、数えきれないほど痛い目にあった。
競馬から遠ざかっている僕は昨年の関東リーディングジョッキーが横山武史だったことを知らなかった。だからノリさんの息子が皐月賞で一番人気を背負って挑むという状況に驚いたけど、既にそれなりの実績を重ねていたのか。
騎乗ぶりも堂々としていて無駄がなく、道中中段から直線入り口で先行集団に並ぶとその後は2位以下を3馬身ちぎった。無敗で4連勝で皐月賞制覇か。そして父はエピファネイア。母はヒシアマゾンを輩出した母系。こりゃあ強そう。東京コース実績も十分でダービーも一番人気必至だ。
と、ここまで書いたところで結果詳細をJRAのサイトで確認したら、横山武史騎乗のエフフォーリアは二番人気に変わっていた。一番人気は川田騎手騎乗のダノンザキッドだった。そうか。レース直前に人気が入れ替わっていたのか。
ということで横山武史は二番人気でのクラシック初制覇となった。今度こそ確実に一番人気になるであろう次回のダービーこそが武史ジョッキーにとって正念場となりそうだ。
2着に来たのが前走弥生賞を逃げ切ったタイトルホルダー。鞍上田辺裕信・中山・逃げ・前走弥生賞勝ちなのにもかかわらず8番人気という低評価。なんだこのおいしい馬券。前売り1番人気から弥生賞馬に乗る中山逃げの田辺に流せば馬連55.1倍の中穴配当だ。簡単すぎる！
そして三着は先週JRAクラシック史を塗り替えた白毛馬ソダシに乗っていた吉田隼人騎乗のステラヴェローチェだ。前売り1番人気→逃げの田辺→先週のクラシックジョッキーで3連単823.2倍もゲットだ。これまた簡単すぎる！
しかし・・・・たぶん馬券を買っていた頃の僕ならば、田辺と一緒にやって来る戸崎ジョッキー騎乗のディープモンスターとタイトルホルダーの馬連・ワイド・三連複総流しで勝負して、最後の直線で「戸崎ぃぃぃぃぃ！！！・・・・・・」と絶叫して悶絶したあとテレビの前にうずくまって放心状態になっていたであろう。
やっぱり競馬は馬券を買わずに楽しむに限る！