林檎さんの凄さは挙げれば枚挙にいとまがないけれど、そもそもが「椎名林檎」というアーティストネームからして凄いのさ。僕は音楽よりも歌声よりも何よりもまず、この名前を一発で覚えてしまった。
「椎名」という普通とも思える名字に唐突にくっつく「林檎」という果物の名前。この組み合わせのインパクトとキャッチーさ。そして「椎名林檎」という言葉の語感・語呂のこれ以上ないくらいの嵌まりの良さ。大昔からあった言葉のように自然に感じてしまうこの言葉。この感性だけでもう十分に凄い。
そしてこの「椎名林檎」という言葉は、林檎さんが高校生の時に「ここでキスして。」「ギブス」「茜さす帰路照らされど…」をJASRACに著作権管理委託登録する必要があって急遽捻りだしたペンネームだということだ。
高校生の頃から才能を認められてJASRACに登録する必要ができたから仕方なく・・・・て、僕から見るとかっこよすぎる。もう、天才すぎて笑っちゃいます。
ブレイク後の活動休止前にヴァージンからの海外デビューの話が来た時も、あっさりと断ったらしい。
根っからの表現者で、一点の曇りも一分のブレもない表現に対する真摯な姿勢・・・・
僕みたいな俗世にまみれた派遣にとって、その凄すぎる天才さとゆるぎないポリシーが、もう憧れMAXですよ。