6月25日に行われた 陸上日本選手権男子100メートル決勝のレース回顧。
1番人気は山縣亮太。前走レコード勝ち。絶好調でレースを迎えるのが評価される。
2番人気はサニブラウン アブデル・ハキーム。前レコード保持者。陸上100メートル御用達の良血。
3番人気は桐生祥秀。実績は最上位も脚元不安による近走不調が人気を下げる。
4番人気は小池祐貴。近走好調だが距離実績がライバルに比べて不足。
レースはあっと驚く人気薄の激走。多田修平がひしめく強豪たちを抑えて初優勝。とはいえ10秒15でのスロー決着となり、レースレベルに関しては時計面での不安を残す。本番のオリンピックに向けてどうなるか。しかし格上挑戦でいきなりの大金星は上昇一途の予感。今後の伸びしろに期待。
2着も人気薄のデーデーブルーノ。多田修平以上の番狂わせ。とはいうもののサニブラウンと同じく陸上短距離血統ゆえの可能性は匂わせていた。しかし大舞台でここまでの大爆発を予想できた人はおそらくほとんどいなかったのではないだろうか。
3着に1番人気の山縣亮太。レコードホルダーの意地を見せた。
しかし、なんという競馬。人気のディープが着外に沈んで人気薄のディープが2着に突っ込むなど、まさに競馬。下馬評での3強対決が覆されてノーマークの伏兵同士で決着して1番人気が3着に絡むというのも、まさに競馬。
いやあ、競馬・・・いや・・・レースって本当に不思議だ。