パラリンピック4回連続出場で前回4冠「鉄の女王」の異名をとるタチアナ・マクファーデンが圧倒的な1番人気。そしてこの大本命が中断に位置する展開でレースが始まる。そしてレース序盤にスカロニ選手がハナに立つ。そのまま後続との差をぐんぐん広げて大逃げを打つ。後ろに控える選手たちはスカロニのオーバーペースと踏んで誰も前を捕まえにはいかない。一人だけスカロニを捕まえに飛び出した時は時すでに遅し。まったく捕らえることができない。スカロニのペースはほとんど落ちず、安定したラップを刻んでいく。そしてますます後続と差が広がっていく。なんなのこのキタサンブラック。
大本命馬が中団以降に控えるレースで後ろが牽制しあうのを鼻目に先頭に立った馬がスイスイ逃げ切ってしまうのは、数えきれないほど競馬のレースで目撃した。それがパラリンピック陸上5000mT54でものの見事に再現されてしまう。
そういえば昨日、日本の佐藤友祈選手がパラリンピック陸上400mT52でゴール前の計ったように鮮やかな差し切り勝ちを決めた。キズナの2013年日本ダービーを見ているようだった。
いやあ、競馬って・・・・いや、パラリンピックって本当に面白いですね!