10年くらい前だろうか。僕には音楽の才能がないと諦めをつけて、やめてしまおうと思ったことがあった。
「物事は結果で判断するべきだ。結果を出せない僕は、潔く諦めるべきだ」という考えだ。
2014年暮れにじじーぽぴゅぽぴゅ最初の音源「渋谷陽一」を公開した時、全くの無反応だった。当時交流のあったストリート系シンガーソングライター達やフリーライブ関係者からは、全くのしかと状態。「またツトムさんが変なことやってるよーアハハ!」といった、完全に馬鹿にされた状態だった。しかし自分自身としては自分の全存在を世に問う渾身の一曲だった。僕は途方に暮れた。訳が判らなかった。
当時の音楽仲間でひとりだけ「「RADIO SAKAMOTO」のデモテープ・オーディションに応募してみたら?下手にメジャーデビューするよりもよっぽど凄いことだよ。本当に評価されないと取り上げられないから」
ということで応募した。そうしたらオーディションを通り番組でオンエアされた。その翌年の総集編のような回でももう一度オンエアされた。
オンエアはされたんだけど、オンエア後にリリースしたアルバム「バナナ陽一」のセールスにはほとんど結びつかなかった。その後1年経ち、2年経ち、5年を経過しても依然これといった動きがなかった。
「じじーぽぴゅぽぴゅ「バナナ陽一」も失敗作か・・・・」
セールスというのは最も信頼できる客観的データであるということに変わりはない。俺はもう本当に駄目かもしれない・・・・
そうしたら、2020年の2月に某FMキー局の某有名アイドルユニットの冠番組で「バナナ陽一」の収録曲「ラーメン」がオンエアされていた。なんと、ユーミンさん・ハナレグミさんの楽曲と一緒に、普通に取り上げられていた。応募したのでもなんでもなく、突然普通に取り上げられたのだ。
「なんだ・・・・俺はやれるんじゃん!」
そして音楽制作活動を継続した。
こういう自分自身の今までの経緯から、僕が肝に銘じたことがある。
「絶対に自分自身しか信用しない!」
じじーぽぴゅぽぴゅ「ジジー・スターダスト」に対する反応が無風状態でも、それは全くの想定内だ。
どんな状況になろうと、僕は自分自身しか信じない。