先週の作業中に、どうしても仕方なくコンプレッサーを変えた。
すると音の細かいバランスの再調整が必要となってしまった。
こりゃあ、ゴールデンウィーク明けには間に合わない!
と、思ったが、思い直して今週もゴールデンウィーク明けを目指して作業した。
でも、やっぱり間に合わないや。
もしも間に合わせようとしたら、中途半端なものが出来上がってしまう。それでは今までと同じだ。何も変わらない。
15歳で曲を創り始めて、その後紆余曲折あって、いったんは音楽を諦めて社会人になったのが29歳の時だ。
そうしたら精神的に余裕ができて今まで行なわなかったライブ活動を始めた。ニ、三年頑張ったが泣かず飛ばずだった。
僕の勤め先は競馬好きだらけだった。 ライブ活動へのモチベーションが下がる中、魔が差し、今まで一度もやった事のない競馬を始めた。そしたら、はまってしまった。
曲は勝手に産み出てくるままに創り続けていたけど、ライブ活動は辞めた。毎週末を競馬新聞片手に府中競馬場へ出かけた。
そんな期間が十年くらい続いてからパソコンや機材が安くなったりインターネットが浸透したりでホームスタジオ環境もリリース環境も整った。
以降、自分の音楽をネットで発表することが活動の中心となった。制作した楽曲をアルバム化して何枚か配信もしてきた。
しかし売れなかった。
「いや、音楽で成功するのはほぼ無理だから・・・・」
という常套句も、僕には不釣合いだ。
29歳でライブを始めてから脇見もせずに突っ走ってきたわけではない。途中で道草ばかり食べて音楽との間を行ったり来たりしていた。
仕事をしながらの音楽だから使える時間は限られているけど、空いた時間をすべて音楽に費やしてきたわけではない。一心不乱というわけではなかった。
今の僕の状況は仕事以外にやらなくてはならないことが多すぎて、音楽に費やせる時間は僅かだから、その僅かな時間を生かしながら月日を掛けて制作していくしかない。
僕が成功しなかったのは自分に才能が無いからではなくて、テキトーだったからなのではないか?
そんな疑念が僕自身の中にある。
リリースイベントがないし何のしがらみも無いから、一度決めたリリース日に拘る必要は無い。
今度ばかりはとことん突き詰めて作品を発表しないと、自分が何者かもわからない。
最低でもあと二ヶ月三ヶ月は掛かるでしょう。