小学生5年の頃に
「家にあったリンガーフォンという英会話教材(レコード盤)の第一章を覚えれば買ってやる!」
と親父が約束をしたので、僕は第一章を暗記した。
そして買ってもらったのがソニーのトランジスターラジオだ。電気系の技術者だった親父は、当時自分でスピーカーやらテープレコーダーやらを自作していた。だから秋葉原までちょくちょく部品を買いに行っていた。
僕のラジオも秋葉原で買った。3900円とか4900円くらいだっただろうか。
そして日曜日の朝、ニッポン放送から洋楽が流れてきた。「糸居五郎のポップスベストテン」カーペンターズの曲がニ、三曲くらい同時にランクインしていたな。僕は布団を頭まで被って目を閉じて、聴き入っていたよ。
それが僕と洋楽との出会いだったのかなあ。