先週行われたJRAのG1競走オークスの回顧。
1番人気は全世界の競馬史上初白毛馬でG1競走を制覇したソダシ。前走桜花賞に続く二冠への期待も込められての単勝1.9倍。
2番人気はルメール騎乗のアカイトリノムスメ。名牝アパパネの娘であり、東京芝コース3戦3勝の抜群のコース実績。すべてマイルとはいえ、クイーンカップの勝ち馬がオークス制覇するケースが多く、3番人気以下を引き離しての2番人気4.5倍。
3番人気はデムーロ騎乗のユーバーレーベン。単勝オッズが示す通り3番人気以下は混戦というファンの評価。父ゴールドシップで生産はマイネル、母もマイネルという地味目な血統構成だが鞍上人気と堅実な競争成績が支持されたのだと思われる。
結果は、最後の直線でソダシ伸びず、鮮やかに伸びてきたユーバーレーベンが勝利。アカイトリノムスメ2着。3着は16番人気のキズナ産駒ハギノピリナ。
ソダシは道中包まれ揉まれの影響も少しはあったのだろうか。それと父クロフネからの距離不安視は戦前から囁かれていた。無敗馬二冠ならず。
馬券的には超絶簡単だった。平成の時代からG1レースは外人を買えというその定石どおりの結果だ。ルメールとデムーロで今までどれだけ多くのG1レースが決着したことか。目をつぶっても当たる。馬連1点に大金ぶち込めば18.8倍に膨らんで帰ってくる。
しかしそんな資金も度胸もない普通の人々でも、ルメール・デムーロから3連複総流しすれば16点で109.19倍だ。1000円で流せば16000円投資で109万だ。3連単ならルメール⇔デムーロ1着2着で3着を総流しすれば532.18倍だ。1000円ずつ流せば32000投資で532万だ。EVカーが買えるくらいの大儲けだ。簡単だ!簡単すぎる!
しかし・・・・2番枠3番枠というそれぞれ内枠を引いた戸崎圭太騎乗のスルーセブンシーズと田辺裕信騎乗のパープルレディーが気になる。両騎手とも東京コースは庭。人気でぶっ飛び、人気薄でやって来る騎手だ。この二人が隣同士の枠番に並んだ。これは何かある。きっと来るに違いない。
だからもし僕が買うとすれば、スルーセブンシーズとパープルレディーの馬連・ワイドを分厚く買い、それぞれの単勝を少し複勝も分厚く買い、2頭からソダシとアカイトリノムスメに3連複を厚く買い、もちろん総流しも薄く抑えるだろう。
そして最後の直線で2頭とも後方のままで一向に伸びてこないのを見て、絶叫する機会すら与えてもらえないだろう。ああ・・・・溜息またひとつ・・・・春なのに・・・・そんな光景が我が家のテレビの前で繰り広げられたに違いない。
やっぱり競馬は馬券を買わずに楽しむに限る!