昨日行われたJRAのG1競走日本ダービーの回顧。
1番人気はエフフォーリア。先週に続き無敗で前走クラシックを制した馬が当然断然の1番人気。前走内容が強かったし、血統的にも距離は十分こなせるという前評判で単勝1.7倍。
2番人気は牝馬サトノレイナス。無敗で桜花賞を勝ったソダシに鼻差でゴール前猛然と追い込んできた直線の足が強烈だったのと鞍上を加味しての2番人気だろうか。単勝オッズ5.1倍ほどの信頼性には正直疑問符が付くから、押し出された2番人気なような気もするが、ルメールが絶好調だから仕方ないか。
結果は、ゴール前の直線抜け出しを計ったエフフォーリアに内側からぐんぐん迫って来るシャフリヤールがゴール地点で見事捉えての鼻差差し切り勝ち。毎日杯勝ち馬がまたやりおったか・・・・鞍上を見たら福永じゃないか。
そういえばキズナが勝ったダービーで、直線抜け出したエピファネイアがゴール板直前できっちりキズナに差し切られた。その時にエピファネイアに乗っていたのが他でもない福永だったじゃないか。そして福永はダービーで何度も優勝候補と目される馬に乗って、何度か1番人気にもなって、ぜんぶ負け、あるいは馬券圏外にもぶっ飛ばしたっけ。
長年勝てないねえ勝てないねえとファンから揶揄されながら、伏兵人気のワグネリアンで悲願のダービー戴冠を果たした後は、その翌々年に無敗馬コントレイルで二冠に挑み二度目のダービー制覇。そして今年も制覇してダービー連覇か・・・・
弱冠22歳で同じく名騎手2世の横山武史に「タケシ、君はまだまだ早いよ」と言っているかのようだ。
待てよ・・・・ということは、この因縁のストーリーを読み切ってしまえば、シャフリヤール→エフフォーリアの馬単1点で取れるじゃないか!しかもシャフリヤールは4番人気。4番人気が1番人気をよく負かすことがあるというのは馬券検討セオリーの定石だ。ダービーで1点勝負ならたらふくぶち込んで、馬単10→1に5万投資で168万の払い戻しだ。10万投資で336万の払い戻しだ!
しかしそんな資金も度胸もない僕のような庶民にもとっておきの方法がある。前走皐月賞3着にもかかわらず9番人気低評価の馬がいる。ステラヴェローチェだ。こういうのは来る。しかも乗っているのが先週ソダシで二冠を果たせなかった吉田隼人だ。今ノッてる騎手が皐月賞から同じ馬に連続騎乗する。そして前走よりもさらに人気を落としている。怪しい。怪しすぎる。どう考えても来る!
ということでシャフリヤール→エフフォーリア→ステラヴェローチェの3連単1点勝負で取れるじゃないか!1万ぶち込めば589万8千円の払い戻しだ。ダービーだから特別にきばって2万ぶち込めば1千万越えだ!こんなに簡単に1178万ゲットできるなんて、夢だろ?でも超簡単に実現だ!
しかし・・・・実際に僕が買うのは3番人気に支持されたグレートマジシャンだろう。ディープ産駒で馬主サンデーレーシング、そして鞍上は戸崎圭太!
「戸崎、今度こそ金返せ!!」という強い思いに促されての不動の本命だ。そして相手はエフフォーリアでもシャフリヤールでもステラヴェローチェでもない。人気薄の前走皐月賞が2着で重賞実績もじゅうぶんなのに、今回も同じ8番人気の怪しすぎる馬がいる。タイトルホルダーだ。そして鞍上は田辺裕信だ。田辺!今度こそ金返せ!もちろん不動の相手筆頭だ!
ダービーの時は僕も金額上げてたな。もし買うとしたらいくらぶち込むんだろう?そういえば先週のオークスでは2番枠と3番枠に戸崎と田辺がいた。今週のダービーでは13番枠と14番枠に戸崎と田辺がいる・・・先週と全く同じように内側に戸崎、その隣に田辺がいる・・・・これは絶対に何かある!!
ということで、とことん勝負したに違いない。しかし、やられ続けて資金も枯渇しているだろうから余計な券種を買う余裕がないだろう。3連単はパス。3連複も人気サイドが来る可能性が高いレースなので配当妙味を考えてパス。複勝は資金つぎ込まなくちゃ効果ないからパス。単勝は確率を考えてパス。
もしも買うならグレートマジシャン・タイトルホルダーのワイド1点勝負だろう。ワイド13-14に5万の1点勝負だろう。来れば150万以上の配当だから、それまで負け続けたと思われる損失を補填するのに十分な金額になるだろう。うん、もし僕が馬券を買うとすれば、絶対にこういう心理でこういう思考経緯で買うに違いない。僕はよく知っているから。
そしてレースが始まり、最後の直線で僕が買った2頭ともいい伸びをして来て、僕はテレビの前でで絶叫し続けて、5着になったルメールを鼻差差して4着の戸崎と、ルメールに2馬身届かなかった6着の田辺を見ながら「もう少しだったのに・・・・」と力なくつぶやくだろう。
そのあと意識もうろうな中で必死に思考を巡らしレースを振り返りながら、ある重大な事実を見落としていたことに気づくだろう。
「しまった!!!!人気の戸崎は来ないんだった!!!!!!」
やっぱり競馬は馬券を買わずに楽しむに限る!