というのが「29歳のクリスマス」第6回の題字だ。
3人の主人公たちがそれぞれ引きずっている関係が進展を見せていく回。
20代の終わり。30を目前にして、いよいよ結婚相手を求めて焦りながら駆けずり回る時期かあ。
このドラマが放送された1994年当時は今ほど晩婚化が進んでいなかった。景気も良かった。今ほど物騒でもなかった。
「古き良き時代」というのは僕から見ると1960年代70年代ということになるが、この1990年代前半というのも今から見ると古き良き時代だ。
20代の頃に映画「スタンド・バイ・ミー」を観て過ぎ去った少年時代を思い出すのと同じような感覚で、今60歳になった僕が「29歳のクリスマス」を見て過ぎ去った30前後の頃に思いをはせるってことかな。
少年時代が二度と戻ってこないように、30前後に見えていた世界もまた二度と戻ってこないわけだ。
おおっと、こりゃまた無茶苦茶感傷的だなあ。