先週のグランアレグリアに続き名馬有終の美の二連発。福永祐一を三冠ジョッキーにしたコントレイルがジャパンカップを優勝した。
しかし福永祐一もすっかり頼れる名手になった。「スプリント最強馬ロードカナロアに一度もG1を勝たせられなかった男」「ジャパンカップでジャスタウェイを子供扱いした名馬エピファネイアに子供扱いされた騎手」等、数々のありがたくない仇名を競馬ファンから送られたかつての「どん詰まりの福永」はここにはもういない。三冠馬のフィナーレを見事にエスコートする堂々たる騎乗だった。
そしてそのかつての福永のポジションを、今は川田騎手が受け継いだ形なのだろうか。2番人気シャフリヤールを人気よりも一つ下の3着にきっちり持ってくるあたり、抜かりがないといえよう。
終わったダービー馬13番人気ワグネリアンに乗った戸崎さんは18着。これはまあ仕方ない。同じくかつてのダービー馬マカヒキは12番人気15着。ワグネリアンは6歳。マカヒキは8歳。スーパー競馬は「史上初めて(?)4頭のダービー馬がジャパンカップに結集」と煽っていたが、そもそもがダービー馬は4歳で引退が普通だから、よぼよぼになってもダービー馬がまだ走らされていたせいでジャパンカップに4頭もダービー馬が揃ったわけで、可哀そうな話だ。マカヒキだってワグネリアンだってダービーを勝った時のインパクトと輝きは凄かったんだぜ。