本日行われたJRAのG1競走安田記念の回顧。
1番人気はグランアレグリア。断然の単勝人気1.5倍。同馬初の中二週での参戦。どちらかといえば間隔をあけて結果を出すタイプだけに臨戦過程に疑問符が付く。しかも朝から雨が降り続き水分を含んだ馬場になっている上にうちが荒れ始めているコース状態。パンパンのスピード馬場に抜群の適性を持つ同馬にとっては、今回は人気ほどは信用できない。しかも伝統的に荒れる安田記念だ。軸にするなら他の馬だろう。
2番人気は力の衰えを見せ始めたインディチャンプ。3番人気は期待された3歳時以降はこれといった結果を出せていないサリオス。両馬とも信頼性は薄い。
結果は、直線で内に包まれてグランアレグリアの抜け出しが遅れるのを尻目に外からぐんぐん伸びてきたダノンキングリーが接戦のゴール前を頭差制して1着。不利があったにもかかわらず惜敗したグランアレグリアが力を見せて2着。ダノンキングリーと一緒に伸びてきた3歳馬シュネルマイスターが3着。
終わってみれば今時東京芝マイル定番種牡馬ディープインパクトのワンツー。今回出走のディープ産駒は出走馬14頭中5頭。5頭馬連BOXでも10点で済む。1000円ずつ買えば1万円投資で29500円の払い戻し。さらに絞ってグランアレグリアが連は外さないとみて他のディープ産駒4頭に流せば、2500円ずつ流して1万円の投資で73750円の払い戻しだ。そこそこ美味しい。しかし、買い目はもっと絞れる。
勝ったダノンキングリーは3歳クラシックシーズンから4歳春までは期待され次代のエース候補だった1頭。安田記念ではこういう忘れ去られたかつての実力馬が突然息を吹き返すパターンが多い。今回出走のディープ産駒でこのパターンに当てはまるのはダノンキングリーとダノンプレミアムの2頭のみ。
さらに絞れる。グランアレグリアの相手にダノン2頭が残った。こういう時に来るのは人気のない方のダノンだ。6番人気のダノンプレミアムは穴人気になって来ないパターンだろうから即消し。残ったのは8番人気のダノンキングリー。グランアレグリアから馬連1点勝負。1点なら額を増やして勝負だろう。2万買えば49万の払い戻しだ。でも、こんなんじゃまだまだ足りない。
グランアレグリアが連対するなら人気を裏切っての2着とみて、馬単11→5の1点勝負。2万投資で241万8千円の払い戻しだ。
でも、もっと絞れる。3着馬を探そう。これは簡単だ。先週のダービーを1番人気で惜敗して二冠を逃した横山武史ジョッキーが、4番人気の3歳馬シュネルマイスターに乗っている。同じ東京芝マイルのG1、NHKマイルカップの勝ち馬だ。こんなもん、来るにきまってる。ならば、ダノンキングリー→グランアレグリア→シュネルマイスターの3連単1点勝負だ。1万投資で1千万越えだ!1千万プラス104万2千円だ!こんなに簡単に大儲けできるなんて美味しすぎる!ミシュランガイドも真っ青の極美味馬券だ!
しかし、もしも僕が買うとすれば他の軸馬を選ぶ。今度こそ今度こその戸崎圭太騎乗の9番トーラスジェミニだ。そして相手はもちろん田辺裕信騎乗の14番カテドラルだ。毎回毎回やられ続けているこの二人の騎手に、最後のチャンスをやるぜ。二人とも得意の東京マイル芝だ。特に田辺騎手は2016年安田記念の時に単勝36.9倍の8番人気ロゴタイプでマイル最強馬モーリスを倒した。グランアレグリアなんかよりもモーリスの方が断然強い。ならば、田辺騎乗の9番人気カテドラルがグランアレグリアを倒しても全く不思議はない。戸崎と田辺で今度こそ鉄板だ!!
でも、もしもこういう時の僕ならば、資金が全く無いはずだ。ダービーでスッカラカンカンになっているはずだ。だからワイドなんか買ってもしょうがない。買うなら馬連と3連単フォーメーションだ。トーラスジェミニ・カテドラルの馬連2021.2倍を1000円。グランアレグリアを2,3着付けでトーラスジェミニとカテドラルに流した3連単4点フォーメーションを各1000円だ。3連単なら900万から1千5百万の払い戻し。馬連でも202万の払い戻しだ。これなら最低でも夏は越せる!うまくいけば10年分の老人ホーム入居金ゲットだ!これで老後が明るいぜ!
そしてレースが始まり、ゴール前200m地点あたりで先頭争いをしている戸崎のトーラスジェミニに、TVの前の僕はこの春一番の絶叫を上げるだろう。
叫んで 叫んで
叫ばれて 叫んで
叫んで 叫び潰れて
眠るまで 叫んで
やがて男は
静かに寝むるのでしょう

戸崎・・・・田辺・・・・いいかがんにしやがれ・・・・
やっぱり競馬は馬券を買わずに楽しむに限る!