中学1年の時、僕はバスケット部に入っていた。
特別バスケットが好きだったわけではない。ただ、中学校に入学してすぐ、小学校で中のよかった友達といっしょにいろんな部活を見学しようということになった。
最初に回ったのがバスケット部。ところが、その友達は見学してからものの10分か20分後にいきなり「ベンさん(僕の当時の愛称)、仮入部しよう」といった。僕はびっくりしたけど、仮入部だからまあいいか、と思い僕もバスケット部に仮入部した。
そしてそのまま正式に入部となってしまった。
あとから考えると、その友達は初めからバスケット部に入りたかったんだろうね。
僕の家は学業優先だから部活は中学一年の間だけ、という事になっていたからまだよかった。そもそもスポーツに全く興味の無い少年だったので、全然おもしろくなかった。
中1の暮れ頃に太ももを肉離れした。だからしばらく部活を休むことになった。一ヶ月くらい後に久しぶりに練習に出たら、他の部員が冷たかった。僕が肉離れをしたのが伝わってなかったのかな?何かズル休みをしたかのような扱いだったな。仲のよかった友達ともクラスが違うこともあってそのまま疎遠になってしまった。
悲しかったなあ。このあたりから、友達というか他人に対して漠然とした不信感を抱くようになったな。